今日は人文科学科の生徒の一部を連れて大阪の肥後橋まで行ってきました。この夏にあるアジアユースサミットに参加するための中間報告会があったからです。

なので、ダンス部の練習は副顧問の先生にお願いしました。

夕方に終わって肥後橋から梅田までぷらぷらと歩き、少しだけ買い物などをして地下街を歩いている時、大学時代の友人とばったり遭遇しました。ほぼ30年ぶりです。

彼もまた高校の教員をしています。兵庫県の公立高校で社会科を教えながら、野球部の監督をしています。20年前には夏の甲子園大会に監督としてチームを率いて出場。多くの教員が甲子園を目指して指導していますが、公立高校でしかも兵庫県で甲子園に出ることはかなり厳しい。一度だけとはいえ、甲子園に導いたことのある優秀な指導者であることに違いありません。

もちろん今も、そして今日もチームを指導しています。今日は奈良県の生駒高校との練習試合で、その帰りだったということです。

梅田の地下街で多くの人々が行き交う中、15分くらい立ち話をしました。高校生にとって、高校野球をしているものにとって甲子園という場所は特別な場所です。

現在の一条高校ダンス部の顧問の先生は高校時代は野球部の所属。当然、甲子園には特別な思いがあります。一条高校野球部にも期待しています。実はダンス部を連れて、甲子園のアルプススタンドでダンス部員が踊る日が来ることを熱望している次第です。

まあそれはさておくとして。

高校生、その高校時代に緊張感のある生活を送ることは非常に大切なことである、という話になりました。誰かに期待されている、その緊張感をもって何かをめざして日々を送る、ということ。それが甲子園でも、ダンスの全国大会でも。少なくとも、注目されて生活を送るということが、実は貴重な体験であるということ。

そういえば、大人になってしまうとそうそう注目されることはない。まずない。ないな。部活動に取り組む高校生、今年の3年生は?2年生は?1年生は?その注目の中で、その期待の中で、その緊張感の中で生活することは、その成長に大きくかかわる。大切なこと。

そんな話をしました。30年ぶりに遭って、真面目な二人やな。

彼がもう一度、いやあと何度かチームを甲子園に導くことを楽しみにしています。大学時代の友人がそんな風に夢を追いかけている姿というものはやはりよいものです。

人生というものは、かなり短い。30年がすぐに過ぎてしまった。俺はこの30年で少しは成長できているのだろうか。まあそんなことはどうでもよいです。